高圧受電用過電流継電器の試験

1.試験回路例

ocr-o

ocr-c

2.試験項目

①受入試験(竣工試験※)

試験項目 試験条件 継電器入力 判定基準
(誘導形(※))
限時要素/動作値 各整定タップにおける最小動作時間整定 整定値の±10%
瞬時要素/動作値 各整定タップ 整定値の±15%
瞬時要素/不動作 各整定タップ 整定値の80% 動作しないこと
限時要素/動作時間 最小タップにおける動作時間特性試験点 タップ値の300%
タップ値の700%
公称値の±17%
公称値の±12%
瞬時要素/動作時間 最小タップ 整定値の200% 0.05秒以下

②定期試験

試験項目 試験条件 継電器入力 判定基準
(誘導形(※))
限時要素/動作値 整定タップ・整定動作時間 整定値の±10%
瞬時要素/動作値 各整定タップ 整定値の±25%
限時要素/動作時間 整定タップ・整定動作時間 タップ値の300% 竣工試験の
判定基準の2倍
瞬時要素/動作時間 各整定タップ 整定値の200% 0.06秒以下

※竣工試験の試験条件が受入試験と異なる場合および
誘導形以外の場合 → 過電流継電器の判定基準

3.試験方法

①動作値

a.限時要素

電流を徐々に上昇させてリレーが動作を始める値を測定します。
誘導形では、円板が始動する値を流し、途中円板が止まったら再度回転するよう電流を調整し
最後に接点が閉路する電流を測定します。

b.瞬時要素

整定値において動作電流を測定します。

②動作時間

a.限時要素

整定値の300%および700%の電流を流して動作時間を測定します。

b.瞬時要素

整定値の200%の電流を急激に流し、動作時間を測定します。

③不動作

瞬時要素動作電流値の80%の電流を急激に流し、接点が閉路しないことを確認します。

4.注意事項

  • 試験電源が歪んでいるときや、電流調整器によって電流波形が歪むと動作時間が遅くなることがありますので、注意が必要です。
  • 動作時間測定や、瞬時要素の試験では過大電流が継電器に流れ、限時要素などが焼損するおそれもありますので、電流調整は速やかに行います。
  • 限時要素と瞬時要素の出力接点が同一端子となっている場合、瞬時要素の動作値試験は不動作電流値と動作電流値を流し動作範囲を確認する幅管理方式(*1)がよいともされています。この場合は抵抗負荷として突入電流が流れないよう注意が必要です。
  • 限時要素の動作時間の判定基準の許容誤差は、過電流継電器の判定基準によります。